年末の飲み会で「替り目って、夫婦喧嘩みたいで結局“酒の噺”なんだよな」と言われても、あらすじが曖昧で笑うしかなかった――そんな経験はありませんか?
『替り目』のあらすじとサゲ(オチ)の意味が知りたい方へ。本記事では3分で物語の全体像と、「銚子の替り目」がなぜオチになるのかを整理します。
この噺の芯は、酔っぱらいの理不尽さだけではありません。女房への感謝が“うっかり漏れる瞬間”と、そこからまた最悪の方向へ転がるズレが笑いを作ります。読み終えた頃には、「替り目はどこで“替わる”のか」を筋道立てて語れるようになります。
『替り目』のあらすじを3分解説【結末ネタバレあり】
まずは骨格を最短で押さえましょう。『替り目』は、酔っぱらい亭主が女房に無茶を言い、うどん屋まで巻き込んだ末、「銚子の替り目」という地口でストンと落ちる酒呑み噺です。
ストーリーのタイムライン
- 【起】酔っぱらい亭主が帰宅、女房に無茶を言う
亭主がべろんべろんで帰ってくる。女房は呆れて相手にしないが、亭主は「肴が欲しい」「おでんを買ってこい」と押し切る。 - 【承】女房が外へ、ところが財布がない
渋々出かけた女房が、途中で財布(銭)を忘れたことに気づき、家へ戻る。 - 【転】亭主の“本音”が漏れて、女房がキレる
家に戻ると、亭主が独り言で女房への感謝や惚気を言っている(酒の勢いで本音が出る)。
聞かれたと気づいた亭主は照れて逆ギレし、女房を追い出す形になってしまう。 - 【結】うどん屋を呼んで酒だけ飲ませ、サゲへ
女房がいない家で、亭主は通りかかったうどん屋を呼び止め、うどんは頼まず燗酒だけをつけさせて、だらだら引き留める。
うどん屋はたまらず逃げ出す。女房が戻って事情を聞き、「うどん屋が気の毒」と追いかけるが、逃げるうどん屋に向かって言われる。
「今行ったら、ちょうど銚子の替り目だ」――これがサゲ。

『替り目』の登場人物と基本情報
登場人物
- 亭主:酒癖が悪いが、ふと本音が漏れる。照れ隠しで事態を悪化させる。
- 女房:無茶に振り回されつつ、筋の通った判断もする(うどん屋を気の毒がる)。
- うどん屋:最大の被害者。最後の一言(サゲ)を担う。
基本情報
- ジャンル:滑稽噺(酒呑み噺/夫婦のズレ)
- 見どころ:本音が漏れた直後に照れて最悪へ転ぶ “感情の反転”
- タイトルの意味:「替り目」=銚子(燗酒)のおかわりのタイミングを地口にしたもの
30秒まとめ
酔っぱらい亭主が女房に無茶を言い、感謝の本音が漏れて夫婦がこじれ、最後はうどん屋が「銚子の替り目」で逃げる。酒の勢いが全部を替えていく噺。
なぜ『替り目』は強い?「本音→照れ→逆ギレ」の反転が笑いになる
この噺の面白さは、亭主が“いいこと”を言った瞬間に終わらないところです。
本音が漏れて、女房が一瞬ほぐれた(or聞いてしまった)ところから、亭主が照れて取り繕い、逆ギレで台無しにする。
感情の向きが一気に反転するから、夫婦のやり取りが漫才みたいに見えてきます。
サゲ(オチ)の意味:「銚子の替り目」って結局なに?
「銚子の替り目」は、うどん屋の側の“恐怖”です。
女房が追いかけてくるのを見て、うどん屋は「うどんの注文かな」とは思わない。さっきの亭主の無茶を思い出して、
「また燗酒をつけさせられる。しかも今はちょうど“おかわりのタイミング(替り目)”だ」
――そう勘違いして逃げる。ここが地口でストンと落ちるポイントです。

飲み会で使える「粋な一言」
✍️ 三分で効く、粋な返しのコツ
【結論】:『替り目』は夫婦噺に見えて、最後は“うどん屋目線の恐怖”で落ちる酒呑み噺だよね、と言うと会話が深まります。
まとめ:『替り目』は「酒×夫婦×うどん屋」でズレが替わる噺
- あらすじ:酔った亭主が女房に無茶を言い、うどん屋まで巻き込む。
- 核心:本音が漏れた直後に照れて逆ギレする“反転”が一番可笑しい。
- サゲ:「銚子の替り目」=また燗酒をつけさせられると誤解して逃げる地口。

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この記事を書いた人
三分で深まる落語の世界 編集部
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